こぶたほいくえん ちいさな三兄弟こぶたの成長

我が娘、2歳と2ヶ月にしてついに、保育園へ通い始めました。

しばらく保育園探しに明け暮れ、なかなかぴったりな場所を見つけられずにいたところ、
ついにここだ!と思えるスクールに出会えたもので、母としては思いきり楽しできてちょうだい!と言いたいところ。

しかし、生まれて初めて保育園へ送られる娘は、ひとまずそれどころではありません。
大泣きに次ぐ大泣き、通い始めるまでは、「がっこういくよ〜」と得意になっていた彼女ですが、今はスクールのことが話題に出ると、拗ねてしまいます。

もちろん娘のペースで大丈夫だけれど、早く慣れて楽しんでほしい今日この頃。
この可愛いこぶた達の絵本を読んで、親子で勇気をもらうことにします。

こぶたほいくえん
なかがわ りえこ 文
やまわき ゆりこ 絵

まきばに はながさき、
みつばちが ぶんぶん とんでいるとき
うまれた 三びきのこぶた、
まきおと はなこと ぶんた。

この三匹、あまりにわんぱくで手を焼いたお母さんとお父さん。
相談して、こぶたほいくえんへ行かせることに決めました。

ほいくえんに到着した三匹、初めは物珍しそうにしていましたが‥

「おかあちゃんが いない」「おかあちゃん!」
お母さんが帰ってしまったことに気づいて泣き出してしまいました。

そこで先生は素敵な提案をします。

「まきおちゃん はなこちゃん ぶんたちゃん、
みんなで かけっこを しましょう。
ぽぷらのきに さわって もどってくるのよ
だれが いちばん はやいかしら」

得意なかけっこをしてみると、あら不思議、
三匹の涙はどこかへ行ってしまいました。

おやおや、みんなはやすんでいるのに、
三びきのこぶたは はりきって もうひとはしり。

山脇百合子さんの絵のファンな私ですが、この絵本では、かけっこシーンでほいくえんと周りの牧場やお家、果樹園の様子が見えるところが大好き。

まきおたちのお家はここかな〜?お母さんお家の中でそわそわしているだろうな。
保育園の裏にはお野菜を育てているような花壇がある、みんなで収穫するのかな。
と、想像を膨らませつつ、娘とこれはなんだろう?とおしゃべりするのも楽しいです。

初めて保育園や幼稚園へ行くとき、きっと元気と勇気をくれる一冊でした。

作品について
題名:こぶたほいくえん
作者:中川 李枝子 文 山脇 百合子 絵
出版社:福音館書店
おすすめの読み聞かせシーン:保育園、幼稚園へ行き始める頃 新学期 春
おすすめの年齢:2歳から4歳
(絵本は赤ちゃんから大人まで読む年齢に決まりはないので、あくまでもご参考程度に)

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