クリスマスのよる、れいちゃんは
サンタクロースが くるのを
まっていました。
(サンタクロースとれいちゃん より)
幼い頃、自分の手のひらにすっぽりとおさまる、このちいさな三冊のクリスマス絵本が、とてもお気に入りだったことを覚えています。
それは、かすみちゃん、れいちゃん、もっくんの三きょうだいのもとに訪れる、すてきなクリスマスの三つの物語でした。
ちょっとどきどきして最後には心があたたかくなる、林明子さんのお話。
柔らかくて優しい絵は今読んでも、幼い頃の冬、暖かい家の中にいるような気持ちにさせてくれます。
それでも もっくんは、
まだ あそんでいました。
すると ズボンは、
もう まちきれなくなって、
そとに とびだしました。
(ズボンのクリスマス より)
すこし不思議、そして楽しい、こんなすてきな出来事が私たちのところにもやってきてくれないかなあ、そんな心ときめくお話たちです。
おかあさんうさぎは、ケーキに いちごを
五つ かざると、あまった ふたつを
ちいさな おさらに のせました。
(ふたつのいちご より)
2歳の娘もそのちいさな手のひらにぴったりサイズのこの絵本たちが大好きで、よくページをめくっては、覚えたフレーズを私たちに読み聞かせてくれます。
クリスマスのちいさな魔法にかかる、かわいい三冊でした。
作品について
題名:クリスマスの三つのおくりもの(セット)
ふたつのいちご
サンタクロースとれいちゃん
ズボンのクリスマス
作者:林 明子 作
出版社:福音館書店
おすすめの読み聞かせシーン:クリスマス ホリデーシーズン おやすみ前
おすすめの年齢:3歳〜
(絵本は赤ちゃんから大人まで読む年齢に決まりはないので、あくまでもご参考程度に)