こんにちは、日に日に暖かくなり、娘と毎日公園巡りに追われている点子です。
1歳半を過ぎた娘は、近頃ますます元気いっぱい。
私の手を離し、興味の赴くままにどんどん走ってゆき、待ってくれえー!と母はすでに体力の限界を感じることも。
そんな時ふと、こうして一緒に手を繋いだり、ぎゅうっと抱きしめたりできる時間はあっという間に過ぎてしまうのだろうなあと感じてしまいます。
そんなちょっとしんみり気分の私を癒してくれる一冊です。
ママだいすき
まど・みちお 文 ましま せつこ 絵
お話に登場するのは、いろいろな動物たちそれぞれの、親子で過ごすふれあいの時間。
猫のお母さんは子猫たちをぺろぺろ、うさぎの親子は野原でおしゃべり。
優しい表情のママと子どもたちの様子は、読んでいるだけで胸がきゅっと愛おしい気持ちになるんです。
この温かな光景に添えられているのは、まどみちおさんの優しい言葉たちです。
それは親子の日々のささいな場面の、一言一言の文であるのに、どうしてこんなにやわらかく幸せに満ちたものが書けるのだろうと感動してしまった私です。
また、ましませつこさんの描く動物たちの世界は、どこか懐かしい色合いで心がじんわり温かくなります。
娘はこの優しい絵本が大好き。
ままのえほん、と持ってきてくれるので、嬉しい私もにんまり。
私もこの絵本の動物たちのように、今娘をこうして抱きしめたり、覚えたての言葉を一生懸命に話すおしゃべりに耳を傾ける時間が、とても愛おしく、改めて日々大切に過ごしたいと感じます。
子どもを膝に乗せて、ぎゅうっと抱きしめながら読みたい一冊でした。
作品について
題名:ママだいすき
作者:まど・みちお 作 ましま せつこ 絵
出版社:こぐま社
おすすめの読み聞かせシーン:ゆったりとしたリラックスタイムに
おすすめの年齢:0歳から3歳
(絵本は赤ちゃんから大人まで読む年齢に決まりはないので、あくまでもご参考程度に)