これは
くれよんです。
でもね
この くれよんは
こんなに
おおきい のです。
なんとも愉快なお話のはじまり。
ナンセンス絵本の神様、長新太さん作、
「ぼくのくれよん」
猫が上に乗っかれるほどにおおきなおおきなくれよんが、
ごろごろ ごろごろ。
持ち主の手、ではなく、鼻がにゅーと伸びてきます。
これは ぞうの くれよんなのです。
ぞうが あおい くれよんで
びゅー びゅー かくと
こんなに すごいのだ。
ぞうの描いた青くておおきなおおきな円、かえるは池だと思って飛び込んでしまいます。
池ではなかったので、びっくりしてしまうかえる。
想像の斜め上をいく自由でおかしくてシュールな世界観、
娘の心をがっしりつかむ展開は、大人の私でも何度読んでも一緒に笑ってしまいます。
そんな長新太さんワールド全開のこのお話ですが、のびのびと自由なぞうの姿が何よりとっても魅力的。
お絵描きでジャングルの動物たちを困らせてもライオンに怒られても、
まだまだ描き足りなくって駆け出すぞう。
このぞうさんをお手本にして、娘には好きなこと、楽しいなって思うことを思う存分に、
いつまでものびのびと育っていってほしいなと思います。
読むとなんだか肩の力が抜けて、親子で笑って元気をもらえる一冊。
文字数は多くなく、わかりやすく面白い展開なので、１歳くらいから大人までみんなで楽しめます。
作品について
題名：ぼくのくれよん
作者：長 新太 作
出版社：講談社
おすすめの読書シーン：お絵描き 笑いたいとき 元気がほしいとき 新学期
おすすめの年齢：1歳～
（絵本は赤ちゃんから大人まで読む年齢に決まりはないので、あくまでもご参考程度に）