きゅうりは とん とん とん、
きゃべつは しゃ しゃ しゃき、
とまとは すとん とん とん、
と きって、
おおきな おさらに のせました。
すると、
のらねこが のっそり
はいってきて、いいました。
「サラダに かつおぶしを
いれると いいですよ。
すぐに げんきになりますよ。
きのぼりだって じょうずになれる。
ねこみたいにね」
病気のお母さんのために、おいしいサラダをつくってあげることにした、
りっちゃん。
そこへ次から次にやってくるのは、サラダ作りへの助言を携えた動物たち。
まどに すずめが
とまって、いいました。
「ぴっぴっ、
とうもろこし いれなきゃ、
げんきになれない。
うたも じょうずになれない。
ぴっぴっ、み・そ・ら・し・ど」
アドバイスをくれるのはご近所の動物たちにはじまり、さらには遠く北極海の白熊からも電報が。
かつおぶしにハム、海のこぶ、
働き者のアリの言う通り、おさとうはちょっぴり入れて、と
なんておいしそうなサラダでしょう。
読み進めるたびに素敵なアクセントとなる食材が追加されて、こちらもなんともわくわくしてきます。
そして最後に仕上げのひと手間、
教えてくれるのは遠くアフリカにすむ大きな大きなあのひとです。
わざわざ飛行機を操縦しながらやってきてくれる、さすがの太っ腹。
娘と一緒にいろんな動物の声色を変えながら読むのが楽しい私、
長新太さんの色鮮やかで楽しい絵も大好きです。
ユーモアたっぷり、愉快でしゃきしゃきおいしい一冊でした。
作品について
題名:サラダでげんき
作者:角野 栄子 作 長 新太 絵
出版社:福音館書店
おすすめの読書シーン:お料理 サラダ作り 病気のとき 元気が出ないとき
おすすめの年齢:2歳~
(絵本は赤ちゃんから大人まで読む年齢に決まりはないので、あくまでもご参考程度に)