The Blue Table
is just a table
until…
今年もサンクスギビングがやってきました。
日本でいうお正月のような、家族が大集合して山盛りのおいしいご馳走を食べる、アメリカの秋の祝日です。
家族が集い、大きなテーブルを囲み、時間を共にする。
そんな日にぴったりな青いテーブルのお話。
ページをめくると現れるのは、なにも置かれていないシンプルな青いテーブル。
そこへ一輪のお花が生けてある花瓶がひとつ。
子どもがやってきて、コップ一杯のミルク、紙とクレヨン。
お父さんとお母さんがやってきて、コーヒーに新聞、読みかけの本と朝ごはんのシナモンロール。
文字はほとんどなく、人も出てきません。ページいっぱいに広がるのは主人公の青いテーブルと時間とともにテーブル上に置かれるたくさんのものたち。
朝ごはんが片付いて、テーブルに登場するのは、お庭で採れたにんじんにじゃがいも、お店からやってきたバターにたまご、たくさんのお野菜と大きなターキー。
下ごしらえのあとはアップルパイづくりもはじまります。
可愛いお花もやってきて、テーブルクロスをしき、お皿やグラスを並べて‥
文字はほとんどありませんが、テーブルの上の変化から、素敵なお食事会の準備、そしてそれは久しぶりの家族が勢揃いする日ということが読み取れます。
テーブルひとつであたたかい家族の1日のストーリーが見えてくるというのが、とてもおもしろく、
テーブル上のものから、誰が来たかな?何を作るのかな?と娘と想像を巡らせるのも楽しい時間でした。
家族みんな揃ってあたたかいお部屋でご飯を食べたくなる一冊です。
作品について
題名:The Blue Table
作者:Chris Reschka 作
出版社:Greenwillow Books
おすすめの読書シーン:秋 サンクスギビング 家族や友人の集まり
おすすめの年齢:1歳〜
(絵本は赤ちゃんから大人まで読む年齢に決まりはないので、あくまでもご参考程度に)