チリとチリリ まちのおはなし

ことりの こえが
にぎやかな あさ

チリとチリリは じてんしゃで
でかけることにしました

わたしも娘も大好きな、チリとチリリシリーズ。

その中で、秋の風や香りを感じられる
「チリとチリリ まちのおはなし」


チリチリリ チリチリリ
いつもの自転車でふたりは秋色に色づきはじめた街へでかけます。

少し涼しくなった晴れた秋の日に、お買い物にでかけるのって、とっても心躍りますよね。
ページをめくると、秋の風や金木犀の香りが漂ってきそうで、一緒にお出かけをしている気持ちになります。


まずふたりが訪れるのは、いとやさん。

どれも きれいな
いとばかり‥‥


「ちょうど いま
いい いとが はいったよ」



はなびらぞめの
わたの いとです


はなびらで染めた糸、なんて心くすぐられるのでしょう。
やわらかくてふんわり、ほんのり色づいたお花の色がとってもきれいです。

チリは
 つばきの いとと
     ポピーの いと


チリリは
 マリーゴールドの いとと
     すみれの いとを
          かいました

チリチリリ、チリチリリ‥
林を抜け古い街へたどり着いたふたり。

つぎに入ってみたのは、おりものやさんです。

パッタポン パッタポン‥
 パッタポン パッタポン‥

ここちよい 
はたおりの おとです

花びら染めのわたの糸を使って、ふたりが織ってもらったのは、お花の色合いがなんとも美しいマフラー。

おりものやさんが、ナンテンとノブドウのビーズもつけてくれます。
首に巻くとほんの少しお花の香りもするようです‥

作りたてのマフラーを巻いてそろそろ帰ろうかと自転車を走らせるふたり。

すると、チリチリリ チリチリリ‥
だれかに呼ばれたような気がします。


たどり着いたのは立派なお屋敷。

「あら まあ
かわいい おきゃくさん

ちょうど いま
おいしい スープを
つくっているのよ」



ごちちそうになったのは
ナッツと きのこが
たっぷり はいった
じゃがいもと かぼちゃの
2しょくの
ポタージュスープでした

なんて美味しそうな、秋の食材たっぷりのスープ!
読んでいるだけで、なんだかぽかぽか、お腹はぐうとなりそうです。



そしてまた、チリチリリ チリチリリ‥
ふたりを呼ぶのは誰なのでしょうか。

細かいところまで、すべてがかわいくって美味しそうで、わくわくがいっぱい、宝物のような絵本。
どいかやさんが色鉛筆で描く、柔らかいタッチのチリとチリリの世界には、
子どもも大人も魅了される魔法があります。



秋色に色づく街へのお出かけが待ち遠しくなる一冊です。

作品について
題名:チリとチリリ まちのおはなし
作者:どい かや
出版社:アリス館
おすすめの読書シーン:秋、お出かけ、お茶の時間、ものづくり
おすすめの年齢:3歳~
(絵本は赤ちゃんから大人まで読む年齢に決まりはないので、あくまでもご参考程度に)

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